【本社ショールーム】夏の展示会開催のご案内
東京にあるルービックJPのショールーム「ACT-G TOKYO」(アクトジー)。※現在は一般のお客様向けに開放していません。
主にOEM/ODMの商品開発や営業活動のための拠点で、お取引先様と製品サンプルや素材、表からは見えにくい内部構造や仕上げの違いまで確認しながら、新しい商品づくりを進めています。
ACT-G TOKYOでの取り組みは、マットレスだけでなく、ソファ・ソファベッド、オフィス家具など、新しい分野にも広がっています。お客様の暮らしに届くより良い商品を生み出すための、ルービックJPの新しい発信拠点でもあります。

福岡県大川市にある、ルービックJPの本社。
商品企画、品質管理、情報発信など、ブランド全体を支える業務を行っています。国内工場や東京ショールーム、正規取扱店との接点をつなぎ、お客様に正確でわかりやすい情報を届けるための中心となる場所です。
また、製品の特徴や寝心地の考え方を整理するだけでなく、商品改良にも取り組んでいます。現状に満足せず、使う人の声や時代のニーズを踏まえながら、より良い製品づくりへつなげていくことも、本社の大切な役割です。

佐賀県諸富市にあるルービックJPの国内工場。2025年、本社の1フロアにあった工場を、国産ライン拡張のため移転しました。
海外工場と連携しながら日本製マットレスの製造を担う拠点で、圧縮マットレスの製造工程を国内工場にも導入し、国産の圧縮マットレスづくりを拡大しています。
国内工場では、海外工場で厳しい品質管理を通過した資材を、さらに確認したうえで製造に使用しています。
完成後には見えなくなる部分にこそ、心地や耐久性を左右する大切な要素があります。資材の状態から製造工程、仕上がりまで、一つひとつ品質を確かめながら丁寧に仕上げています。
ルービックJPは、品質こそが最も大切な価値だと考えています。海外工場と国内工場、それぞれの強みを生かしながら、コストやスピードにも配慮し、安心して長くお使いいただけるマットレスづくりにつなげています。

中国・大連にあるルービックJPの海外工場。
品質に対する管理は国内と全く変わらず、見えない内部構造や細かな仕上げにこそ、マットレスの品質が表れると考えています。製造過程において、見えない部分でも全工程で品質をチェック。主要な仕上げ工程は、非効率であっても熟練職人が丁寧に手作業で組み立てています。
品質管理の国際規格「ISO9001」を取得。さらに、環境マネジメントの「ISO14001」、労働安全衛生の「ISO45001」も取得し、品質だけでなく、環境への配慮や働く人の安全にも目を向けた生産体制を整えています。



本社および国内工場とも品質基準を共有し、企画・製造・組立・検査まで一貫した方針で管理。ルービックJPが大切にしている「品質・品質・品質・価格・スピード」という基本理念のもと、品質を第一に考えながら、コストや時代のニーズにも応えられるものづくりを続けています。
ルービックJPは、本社ショールームにて年4回の定期的な展示会を開催。また、ホテル・レストランショーやオルガテック東京など、国際的に発信できる展示会にも積極的に出展しています。
展示会では、新商品や既存商品のアップグレードはもちろん、新たな商品開発の参考展示・技術導入を惜しみなく公開。
マットレスメーカーとしての技術力やブランドの世界観を、より多くの方へ発信しています。
ルービックJPの商品を正規に取り扱っていただいている販売店を公開しています。是非、実際に見て、触れて、体感してみてください。きっと、とっておきの商品が見つかるはずです。※取扱い商品は各店舗へお問い合わせください。
ルービックJP商品の正規取扱店は、ただ商品を取り扱うだけの販売店ではありません。私たちが大切にしている品質ファーストの考え方や、詰め物に頼らないコイルの性能で実現する“心地づくり”に共感し、その価値をお客様へ丁寧に伝えるプロショップです。
例えばマットレス。価格やスペックだけで選ぶものではなく、長く毎日に寄り添う癒しのパートナーだと考えています。硬さ、支え方、寝返りのしやすさ、体へのなじみ方など、商品ごとに異なる個性があります。だからこそ、実際に商品を確認しながら、お客様の体格や寝姿勢、好みに合わせて相談できる正規取扱店を大切にしています。
ルービックJPが市場に送り出すブランドに、新聞・テレビ・雑誌・ラジオなどのメディアから数多くの取材依頼を頂いています。
依頼いただいた中から、ルービックJPの方針に合う媒体を選定させていただき、掲載していただいています。
腰に必要なのは、硬さよりも動きやすさ
「腰には硬いマットレスがいい」と聞いたことがある人は多いかもしれません。反対に、「柔らかい方が身体にやさしいのでは」と考える人もいます。高反発、低反発、硬め、柔らかめ。マットレスには、いろいろな説明があります。
腰のつらさの原因は人によってさまざまです。仕事や生活習慣、姿勢、体型、日中の動き方など、ひとつの理由だけでは語れません。だからルービックJPは、「このマットレスなら腰に効きます」と簡単には言いません。
しかし、マットレスメーカーとして大切にしている考え方があります。それは、眠っている間に自然な寝返りがしやすいマットレスをつくることです。
人は眠っている間、何度も寝返りを打つといわれています。寝返りは、ただ寝相が悪いから起きるものではありません。同じ姿勢が長く続いたときに、身体にかかる負担を逃がし、眠りながら姿勢を整えようとする自然な動きです。
沈み込みすぎるマットレスでは、身体を動かしにくくなります。反対に、硬すぎるマットレスでは、肩や腰に圧がかかりやすくなることがあります。硬いか柔らかだけで判断するのではなく、腰が本当に求めているのは、自然に寝返りできる寝心地なのかも知れません。
快眠トピックス
ルービックJPは、寝返りのしやすさに特化したポケットコイル配列「E-BOX(イーボックス)」を開発しました。
E-BOXは、腰部をやや硬めにすることで自然な寝返りをサポートし、肩や背中の動きにも圧迫感なく自然についていくよう考えた、ルービックJP独自のポケットコイル配列です。
寝返りの回数で見えるマットレスとの相性
眠っている人を見ると、身体は静かに休んでいるように見えます。けれど実際には、私たちの身体は一晩のうちに何度も寝返りを打っています。
寝返りと聞くと、「寝相が悪い」「眠りが浅い」といった印象を持つ人もいるかもしれません。しかし、寝返りは眠りを邪魔するだけの動きではありません。寝返りは、眠っている身体が自分を整えるための自然な動きです。
同じ姿勢で長く寝ていると、肩、背中、腰、お尻など、マットレスと接している部分に圧がかかり続けます。体はその負担を逃がそうとして、眠っている間も少しずつ姿勢を変えています。
寝返りには、身体の圧迫を逃がすだけでなく、血流の滞りをやわらげたり、布団の中にこもった熱や湿気を逃がしたりする役割もあります。つまり寝返りは、眠っている間に身体が快適な状態を保とうとする働きでもあります。
では、寝返りは何回くらいが良いのでしょうか。
朝起きたときに身体が痛い、筋肉のこりを感じる、慢性的な肩こりが気になる場合は、身体が動きにくい状態になっている可能性があります。
生理現象における、成人の一般的な寝返り回数と言われています。眠っている間に体圧を分散しながら、自然に疲労回復しやすい状態と考えられます。
眠りが浅く、途中で目が覚めやすくなっている可能性があります。無意識のうちに身体が楽な姿勢を探し求め続けて、何度も動いてしまうことがあります。
もちろん体格や好みの寝姿、寝室環境などによって変わりますが、つまり、寝返りは少なければ良いわけでも多ければ良いわけでもありません。大切なのは、眠っている身体が必要なときに無理なく姿勢を変えられること。その動きを止めず、乱さず、自然に受け止めること。そこに、マットレスとの相性を考える大切なヒントがあります。
快眠トピックス




ルービックJPは、寝返りのしやすさに特化したポケットコイル配列「E-BOX(イーボックス)」を開発しました。
E-BOXは、腰部をやや硬めにすることで自然な寝返りをサポートし、肩や背中の動きにも圧迫感なく自然についていくよう考えた、ルービックJP独自のポケットコイル配列です。
コイルが空気を入れ替え、蒸れを防ぐ
眠っている間、布団の中には熱や湿気がこもり、思っている以上に汗をかいています。健康な大人が寝ている間にかく汗の量は、一晩で約200〜500ml(コップ1〜2杯分)といわれています。
この汗は体温を下げて深い眠りにつくための大切な生理現象ですが、寝具環境や体調によって量は大きく変動します。しかし、朝起きたときに寝具がじめっと感じることがあるのは、眠っている間の湿気が逃げきれていないからかもしれません。
快適な眠りには、湿気や熱をためこまないことも大切です。どれだけ寝心地がよく感じても、蒸れやすい環境では眠りの途中で不快感につながることがあります。
そこで大切になるのが、マットレスの中の空気の動きです。ポケットコイルマットレスでは、寝返りを打つたびにマットレスの中の空気を入れ替えるきっかけになっています。その小さな動きによって、内部の空気が押し出され、新しい空気が入りやすくなります。
まるでマットレスが、眠っている人に合わせて小さく呼吸しているようなものです。
ただし、マットレスの中に空気の通り道がなければ、その動きは活かされません。表面のふんわり感を出すために詰め物を厚く重ねすぎると、コイルが動いても空気が抜けにくくなることがあります。
ウレタンや綿などの詰め物は、表面の感触を整えるために必要な素材です。しかし、厚みが増えすぎると、湿気や熱がこもりやすくなり、通気性の面では不利になる場合があります。
ルービックJPが大切にしているのは、コイルの動きと空気の通り道を活かすことです。身体を支えるコイルがしっかり働き、寝返りのたびに空気が動く。その設計が、蒸れにくく快適な眠りにつながっています。
長く付き合うものだから考えたいこと
家具店やショールームでマットレスを選ぶとき、横になった瞬間に「気持ちいい」と感じるものは、とても魅力的に見えます。ふんわりと身体を包み込む感触や、やわらかな表面の当たりは、第一印象としてわかりやすい寝心地です。
けれど、マットレスは数秒だけ横になるものではありません。毎晩、何時間も身体を預ける寝具です。だから本当に確かめたいのは、横になった瞬間の気持ちよさだけではなく、しばらく寝てみたときの身体の落ち着き方です。
マットレスを試すときは、できれば最低でも10分ほど横になってみることをおすすめします。最初は気持ちよく感じても、時間が経つにつれて腰が沈みすぎたり、肩に圧を感じたり、寝返りがしにくいと感じたりすることがあります。
一瞬の寝心地は、表面の詰め物によって作りやすいものです。ウレタンや綿などの詰め物は、横になった瞬間のふんわり感やボリューム感を出すのが得意です。しかし、マットレスの寝心地を長く支えるのは、表面だけではありません。
長く使ううちに寝心地が変わりやすい(へたりやすい)のが詰め物です。特に厚く重ねられた詰め物は、毎日の荷重によって少しずつ沈み込み、腰やお尻のあたりだけ感触が変わってしまうことがあります。
つまり、買ったときの「気持ちいい」が、数年後も同じように続くとは限りません。だからこそ、マットレス選びでは表面の気持ちよさだけでなく、中で身体を支えている構造を知ることもポイントです。
大切なのは、横になった瞬間だけの寝心地ではなく、毎晩使い続けても変わりにくい寝心地です。マットレスの本当の相性は、数秒では見えません。10分寝てみること、そして中の構造を知ること。その両方が、後悔しないマットレス選びにつながります。
ルービックJPは、表面のボリュームだけで寝心地を作るのではなく、コイルそのもので身体を支えることを大切にしています。詰め物に頼りすぎず、身体の重さをコイルで受け止めることで、寝心地が変わりにくいマットレスづくりを目指しています。
見た目の高級感に隠れた秘密
マットレスを選ぶとき、厚みのあるものは高級そうに見えます。ふっくらとした見た目、ボリューム感のある表面、横になった瞬間のやわらかさ。店頭で見ると、思わず「これは寝心地が良さそう」と感じるかもしれません。
けれど、マットレスの厚みは、そのまま性能を表しているわけではありません。たとえば同じ30cm前後の厚みがあるマットレスでも、その中身がコイル中心なのか、詰め物中心なのかで、寝心地の考え方は大きく変わります。
マットレスの中身は、大きく分けると身体を支える「コイル」と、表面の感触を整える「詰め物」でできています。詰め物には、ウレタンや綿、フェルトなどが使われ、横になった瞬間のふんわり感やボリューム感を作る役割があります。
もちろん、詰め物は必要な素材です。身体への当たりをやわらげ、表面の寝心地を整えてくれます。けれど、詰め物を厚く重ねれば重ねるほど、必ず良いマットレスになるわけではありません。
厚すぎる詰め物は、最初の気持ちよさを作りやすい一方で、寝心地の変化につながることがあります。毎晩身体の重さを受け続けることで、腰やお尻の部分だけ少しずつ沈み込み、買ったときとは違う感触になる場合があります。
また、詰め物が厚すぎると、マットレス内部の空気が動きにくくなることがあります。人は冬でも一晩でコップ一杯分ほどの汗をかくといわれます。湿気や熱がこもりやすい構造では、蒸れや不快感につながることもあります。
さらに、身体が詰め物に深く沈み込むと、寝返りの動きが妨げられる場合があります。寝返りは、身身体にかかる圧を逃がし、眠っている間の姿勢を整える自然な動きです。その動きを邪魔しないことも、マットレスの大切な役割です。
だからルービックJPは、見た目の厚みだけで寝心地を考えません。大切なのは、マットレスがどれだけ厚いかではなく、その厚みが何のために使われているかです。
ルービックJPが大切にしている考え方は、「コイルは厚く、詰め物は薄く」。これは、ただ硬いマットレスを作るという意味ではありません。へたりやすい詰め物に頼りすぎず、耐久性のあるコイルで身体を支え、寝心地の土台を作るという考え方です。
本当に見るべきなのは、表面のふくらみではなく、身体を支えている中の構造です。単なる厚みでは、マットレスの性能は見えません。その中身を知ることで、長く心地よく眠れる一枚を選びやすくなります。
肩・腰・お尻をどう支えるかという話
人の身体は、まっすぐな板のような形をしていません。仰向けになれば背中、腰、お尻、脚で当たり方が変わり、横向きになれば肩や腰の凹凸がより大きく出ます。
たとえば大人の身体では、体重の約40%前後が胴まわりにかかるといわれます。つまり、腰やお尻まわりには大きな荷重が集まりやすく、そこをどう受け止めるかで寝心地は変わります。
寝心地は、表面のやわらかさだけでは決まりません。肩は自然に沈ませたい。腰は落ち込みすぎないよう支えたい。お尻はしっかり受け止めたい。場所によって、マットレスに求められる役割は違います。
身体がマットレスに触れて支えられている広さです。広い面で受け止められるほど、圧が一点に集中しにくくなります。
実際に身体を支えているコイルの数です。支える点が増えるほど、身体の曲線に合わせて細かく反応しやすくなります。
ただし、接地面積が広ければ広いほど良い、コイル数が多ければ多いほど良い、という単純な話ではありません。大切なのは、必要なところが沈み、必要なところが支えられているかです。
良い寝心地とは、身体をただ沈めることではありません。身体の曲線に合わせて、必要な場所をきちんと支えることです。
「多ければ良い」だけではない寝心地の話
ポケットコイルマットレスの商品説明を見ると、「コイル数」という数字が書かれていることがあります。シングルサイズで何個、ダブルサイズで何個。数字が大きいほど、なんとなく高性能に感じるかもしれません。
たしかに、コイル数は寝心地を考えるうえで大切な要素です。コイルの数が多いほど、身体を支える点は細かくなります。肩、背中、腰、お尻など、身体の凹凸に対して細かく反応しやすくなるからです。
ただし、コイル数が多いほど、誰にとっても必ず良い寝心地になるわけではないことを知っておく必要があります。
たとえば、体重が軽い方の場合、コイル数が多くても線径が太すぎると十分に沈み込まず、硬く感じることがあります。反対に、体格の大きい方の場合、コイル数が多くても線径が細すぎると、支えが物足りなく感じることがあります。
つまり、寝心地はコイル数だけで決まるものではありません。
しっかり支えるのか、しなやかに受け止めるのかを左右します。
肩や腰など、身体の部位ごとの支え方に関わります。
沈み込みを受け止める余裕や、反応のしやすさに関わります。
表面の感触や、身体がコイルへ届くまでの印象を変えます。
コイルの数は、支えの細かさをつくる大切な要素です。コイル数が多いことは、身体を細かく支えるための可能性を広げます。しかし、その良さを活かすには、使う人の体型や寝姿勢に合わせて、線径・配列・コイル高とのバランスを見極めることが必要です。
快眠トピックス
ルービックJPは、コイル数の多さだけで寝心地を判断するのではなく、コイルの種類・硬さ・高さ・配列など、複数の要素を組み合わせて最適な寝心地を追求しています。
コイルは独自に製造し、スペックもすべて公開。見えない内部構造まで誠実に向き合いながら、納得できる寝心地づくりを行っています。
コイル線の太さがつくるしっかり感としなやかさ
ポケットコイルの寝心地を決める要素のひとつに、「線径」があります。線径とは、コイルに使われている鋼線の太さのことです。
たとえば同じ数のコイルが入っていても、コイル線が太いか細いかで、寝心地の印象は変わります。太い線径のコイルは、しっかり支える力を出しやすく、硬めの寝心地をつくりやすくなります。反対に、細い線径のコイルは、身体の動きにしなやかに反応しやすく、やわらかな沈み込みをつくりやすくなります。
ここで大切なのは、太い方が良い、細い方が良い、という単純な話ではないことです。体格の大きい方には、しっかり受け止める力が必要になることがあります。体重が軽い方には、強すぎる反発が硬さとして感じられることもあります。
線径は、使う人の身体に合わせて寝心地を調整するための重要な要素です。
ルービックJPでは、1.0mmから2.1mmまでの線径を使い分け、0.1mm単位で寝心地を調整しています。数字だけを見ると、0.1mmはとても小さな違いに思えるかもしれません。
しかし、マットレスの中には数百個のコイルが並んでいます。1本のコイル線ではわずかな違いでも、それがマットレス全体に広がると、身体に伝わる感触は大きく変わります。
腰やお尻など、荷重がかかりやすい部分をしっかり支えやすくなります。
肩や背中など、自然に沈ませたい部分にしなやかさを出しやすくなります。
硬すぎず、やわらかすぎない寝心地をつくるための細かな設計です。
さらに、線径はコイル数や並べ方、コイル高とも関係します。同じ線径でも、コイルの数が違えば支え方は変わります。並べ方が変われば、身体のどこに力がかかるかも変わります。コイル高が変われば、沈み込みを受け止める余裕も変わります。
つまり、線径は単独で寝心地を決めるものではありません。けれど、寝心地の「しっかり感」と「しなやかさ」を調整するうえで、欠かせない要素です。
寝心地は、大きな違いだけでつくられるものではありません。0.1mmの積み重ねが、身体に合う感触をつくっています。
意外と気にされないコイル自体のスペック
ポケットコイルと聞くと、どれも同じようなバネを思い浮かべるかもしれません。多くのマットレスには、中央がふくらんだ「樽型」のポケットコイルが使われています。
樽型といっても、コイルの形状を大分類した名称にすぎず、その個性はひとつではありません。コイルの中央部分の直径を「胴径」、上下の端の直径を「口径」と呼びます。さらに、コイルに使う鋼線の太さである「線径」も加わります。
樽型のポケットコイルの種類は、胴径・口径・線径の掛け合わせだけでも大きく変わります。
たとえば、胴径が大きいコイルは、荷重をゆったり受け止めやすくなります。一方で、限られた面積に入るコイル数は少なくなりやすく、支える点の細かさにも影響します。
反対に、胴径を小さくすると、コイルを細かく配置しやすくなります。身体の凹凸に合わせて反応しやすくなる一方で、線径やコイル高とのバランスを取らなければ、求める寝心地にはなりません。
コイル中央の直径。荷重を受け止める感触や、配置できるコイル数に関わります。
コイル上下の端の直径。沈み込み始めの感触や、コイル同士の収まりに関わります。
コイル線の太さ。しっかり感やしなやかさ、反発力の出方に関わります。
つまり、同じ「樽型のポケットコイル」でも、胴径・口径・線径の組み合わせが変われば、身体に伝わる感触は変わります。見た目には似ていても、沈み込み方、戻り方、支え方には違いが出るのです。
コイルの個性は、意外と知られていません。マットレスの表面からは見えないため、商品説明でもコイル数や硬さばかりが注目されがちです。しかし、寝心地を細かくつくる上では、コイルの個性も重要な設計要素です。
巻末コラム
ルービックJPは、マットレスに使うポケットコイルを独自に製造しています。胴径・口径・線径の組み合わせを考えながら、商品ごとの寝心地に合わせて、さまざまな形状のコイルを作り分けています。
コイルを仕入れて並べるだけではなく、コイルそのものから寝心地を設計する。そこに、ルービックJPらしいものづくりがあります。
配列を知るより、自分との相性を知る
ポケットコイルの並べ方には、主に「並行配列」と「千鳥配列」があります。並行配列はコイルをまっすぐ整列させる並べ方。千鳥配列は、コイルを交互にずらして並べる方法です。
マットレスの説明では、「並行配列だから柔らかい」「千鳥配列だから硬い」といった表現を見かけることがあります。反対に、「並行配列がしっかりしている」「千鳥配列が柔らかい」と感じる人もいます。
どちらも間違いとは言い切れません。しかし、それはあくまで、そのマットレスに寝てみた人の感想です。並行配列だから必ず柔らかい、千鳥配列だから必ず硬い、というようにすべてのマットレスへ当てはめることはできません。
寝心地は、配列だけで決まるものではありません。コイル数、線径、コイル高、胴径・口径、詰め物の厚み、さらに使う人の体型や寝姿によっても感じ方は変わります。
同じ配列でも、沈み込みが少なく、硬めに感じることがあります。
同じ配列でも、沈み込みが深くなり、支え方の違いを感じやすくなります。
肩や腰の入り込み方によって、配列の相性を感じやすくなります。
だからといって、配列が寝心地に関係ないわけではありません。むしろ、配列は寝心地を大きく左右する重要な要素です。コイルをどう並べるかによって、身体のどこを受け止め、どこを支えるかが変わるからです。
大切なのは、配列だけで判断しないことです。家具店やショールームで実際にマットレスに横になり、その配列が自分の身体にどう感じるかを確かめてみること。肩の入り方、腰の支え方、寝返りのしやすさ。そうした感覚を、自分の身体で知ることが大切です。
完璧に判断できなくても大丈夫です。何枚か寝比べていると、少しずつ「これはしっくりくる」「これは少し違うかもしれない」という感覚が出てきます。その何となくの感覚こそ、マットレス選びでは大切な手がかりになります。
快眠トピックス




ルービックJPは、寝返りのしやすさに特化したポケットコイル配列「E-BOX(イーボックス)」を開発しました。
E-BOXは、腰部をやや硬めにすることで自然な寝返りをサポートし、肩や背中の動きにも圧迫感なく自然についていくよう考えた、ルービックJP独自のポケットコイル配列です。
高さがあるほど身体を受け止める幅が広がる
ポケットコイルには、線の太さや数だけでなく「高さ」があります。ルービックJPでは、このコイルそのものの高さを「コイル高(コイルH)」と呼んでいます。
コイル高は、身体を受け止める余裕に関わります。身体がマットレスに沈み込んだとき、コイルに高さがあるほど、荷重を受け止める幅が生まれやすくなります。
コイルの高さは、身体を受け止めるための余裕です。
たとえば、浅いクッションと深いクッションを比べると、深いクッションの方が身体の動きを受け止める幅があります。ポケットコイルも同じで、高さがあるほど、沈み込みに対して反応できる余白が生まれます。
ただし、コイル高が高ければ必ず良いというわけではありません。線径、巻き数、圧縮率とのバランスが合っていなければ、硬すぎたり、沈み込みすぎたりすることがあります。
身体が沈み込んだときに、荷重を受け止める余裕に関わります。
しっかり支える力や、しなやかさの出方に関わります。
沈み込み方や、コイルへの負荷の分散に関わります。
コイルをどれだけ縮めた状態で使うかに関わり、反発力やしっかり感に影響します。
つまり、コイル高は単独で寝心地を決めるものではありません。しかし、身体を受け止める奥行きをつくる上でとても大切な要素です。
マットレスの表面からはコイルは見えません。同じような厚みに見えるマットレスでも、中のコイルがどれくらいの高さで設計されているかによって、身体への受け止め方は変わります。
見るべきなのは、マットレス全体の厚さだけではなく、その中でコイルがどれだけ働いているかです。
快眠トピックス
注意したいのは、マットレスが厚いほどコイル高も高いとは限らないということです。マットレス全体が厚く見えても、その厚みの多くがウレタンや綿などの詰め物で作られている場合もあります。
詰め物は、表面の感触を整えるために必要な素材です。しかし、詰め物のかさだけで厚みを出しても、コイルそのものの受け止める力が高まるわけではありません。
ルービックJPは、「コイルの性能」で心地づくりを追求する会社です。詰め物のかさに頼るのではなく、コイルの高さ、線径、巻き数、圧縮率を組み合わせ、コイルそのものがしっかり働くマットレスづくりを大切にしています。
わずかな巻き数に宿る、しなやかさの違い
コイルの巻き数は、寝心地を作るうえで見逃せない要素です。同じコイル高でも、巻き数が少し違うだけで、沈み込み方や反発の出方は変わります。
ルービックJPは、0.5巻きの違いでも寝心地感に差が出ると考えています。数字だけ見ると小さな差ですが、マットレス全体では何百個ものコイルに積み重なります。
反発力を出しやすい一方、荷重が集中しやすくなる場合があります。
負荷を分散しやすく、しなやかな沈み込みを作りやすくなります。
もちろん、巻き数だけで良し悪しは決まりません。線径、コイル高、圧縮率とのバランスが必要です。
だから、マットレスの厚みだけを見ても中身はわかりません。中に入っているコイルの高さ、巻き数、圧縮率がどう組み合わされているかが大切です。
0.5巻きという小さな差を整えること。それが、寝心地を作る細かな技術です。
高圧縮50%が支える、反発力と安定感
ポケットコイルは、袋に入れる前の高さそのままで使われるわけではありません。コイルを圧縮した状態で袋に収めることで、反発力や安定感を作ります。
この圧縮の度合いを「圧縮率」と呼びます。ルービックJPが大切にしているのが、高圧縮50%という考え方です。
たとえば100mmのコイルを50mmまで圧縮するように、あらかじめ力を蓄えた状態にすることで、身体を乗せたときにしっかり押し返す力が生まれます。
やわらかく感じやすい一方、支えの安定感が出にくい場合があります。
反発力を作りやすく、沈み込みすぎを抑えやすくなります。
ただし、強く圧縮すれば何でも良いわけではありません。線径や巻き数、コイル高とのバランスが崩れると、硬さだけが目立ってしまいます。
高圧縮50%は、しっかり感としなやかさを両立させるための設計です。
反発力を安定させる、見えないひと手間
コイルは、鋼線を巻けば完成するわけではありません。巻いたあとの処理によって、反発力の安定性やへたりにくさが変わります。
その工程のひとつが「焼き入れ」です。鋼線に熱処理を加えることで、コイルの形を安定させ、反発力を保ちやすくします。
ルービックJPでは、二度の焼き入れでコイルの反発力を安定させることを大切にしています。見た目ではわからない工程ですが、寝心地の土台を支える重要なひと手間です。
巻いたコイルが本来の形を保ちやすくなります。
毎日の荷重に対して、戻る力を安定させやすくなります。
長く使ったときの寝心地の変化を抑える考え方です。
やわらかい表面の感触はすぐにわかりますが、焼き入れの違いは横になった瞬間には見えません。
見えない工程を丁寧に積み重ねることが、長く続く寝心地を支えています。
ひとりひとりの寝心地を作り分ける技術
マットレスの寝心地は、ひとつのコイルだけで決まりません。線径、コイル高、巻き数、胴径、口径、圧縮率。いくつもの要素が重なって、ひとつの感触になります。
ルービックJPは、300種類以上のコイルを使い分けることで、寝心地を細かく作り分けています。
同じ「硬め」でも、ただ硬いだけではありません。腰を支える硬さ、肩を受け止めるしなやかさ、寝返りのきっかけを作る反発力。それぞれに必要なコイルは変わります。
しっかり感としなやかさを調整します。
沈み込みの余裕と反応の細かさに関わります。
反発力と安定感を作ります。
音楽でいえば、ひとつの音だけでは曲になりません。いくつもの音を合わせて調律するように、コイルも組み合わせによって寝心地を作ります。
300種類以上のコイルは、眠りを調律するための選択肢です。
硬鋼線SWRH72Bとピアノ線SWRS82B、それぞれの良さ
ポケットコイルの中身は、鋼でできています。見えない部分ですが、どんな鋼線を使うかで、反発力や耐久性の考え方は変わります。
ルービックJPでは、硬鋼線SWRH72Bやピアノ線SWRS82Bなど、用途に合わせた線材を使い分けています。
硬鋼線SWRH72Bは、マットレス用コイルとして安定した品質を作りやすい線材です。しっかり支える寝心地を作る土台として使われます。
ピアノ線SWRS82Bは、より高い反発力や耐久性を求める設計に使われる線材です。細かな寝心地づくりの選択肢を広げてくれます。
安定した品質と扱いやすさを重視する設計に。
より強い反発力や耐久性を求める設計に。
どちらが絶対に良いという話ではありません。大切なのは、作りたい寝心地に対して、ふさわしい鋼線を選ぶことです。
鋼の個性を知ることは、見えない寝心地の土台を知ることです。
JIS規格が教えてくれる、品質の見方
マットレスの中に入っているコイルは、外から見ることができません。だからこそ、どんな材料を使っているかを知ることは、品質を見る手がかりになります。
鋼線には、材料の種類や品質を示す規格があります。そのひとつがJIS規格です。
JIS規格は、線材の成分や性質を確認するための基準です。マットレスそのものの寝心地を直接表すものではありませんが、コイルの品質を考えるうえで重要な情報になります。
どのような鋼線を使っているかを判断する目安になります。
同じ寝心地を安定して作るための土台になります。
長く使うマットレスでは、見えない素材選びが重要です。
表面の生地や詰め物は目で見えます。しかし、毎晩身体を支えているのは、マットレスの中にある鋼の力です。
マットレスの中の鋼を読むことは、寝心地の見えない品質を読むことです。
10万回のテストが証明する安心
マットレスの品質は、横になった瞬間だけではわかりません。買ったときに気持ちよくても、毎晩使ううちに寝心地が変わってしまえば、本当に良いマットレスとはいえません。
だからルービックJPは、見えない品質を検査で確かめることを大切にしています。
代表的なものが、10万回の耐久テストです。長く身体の重さを受け続けたとき、コイルの反発力や寝心地がどのように変化するかを確認します。
使い続けても、戻る力が保たれているか。
荷重がかかる部分だけ沈み込みすぎないか。
同じ寝心地を安定して作れるか。
検査は、目立つ工程ではありません。けれど、安心して長く使えるマットレスには欠かせない確認です。
見えない品質は、感覚だけではなく、検査によって守られています。
へたりにくいコイルと、劣化しやすい詰め物の違い
マットレスは、今日だけ気持ちよければよい寝具ではありません。毎晩、何年も身体を預けるものです。
だからルービックJPは、買った瞬間の寝心地だけでなく、長く使った先の寝心地まで考えます。
寝心地が変わりやすい部分のひとつが、表面の詰め物です。ウレタンや綿は身体への当たりを整える大切な素材ですが、毎日の荷重や湿気によって少しずつ変化します。
一方で、コイルはマットレスの土台です。へたりやすい詰め物に頼りすぎず、コイルで身体を支えることが、長く続く寝心地につながります。
表面の感触を整える。厚すぎると変化が出やすい場合があります。
身体を支える土台。耐久性と反発力が寝心地を支えます。
二十年先という言葉は、ただ長持ちを約束するためのものではありません。長く使う寝具だからこそ、どこで寝心地を作るかを考える姿勢です。
本当に長く付き合える寝心地は、見えない中の構造から生まれます。
寝心地にも、エンジンと乗り心地がある
マットレスの構造は、車にたとえるとわかりやすくなります。見た目のデザインやシートの質感だけでなく、走りを支えるエンジンやサスペンションが大切なように、マットレスにも中の構造があります。
表面の生地や詰め物は、車でいえば内装やシートの触り心地に近いものです。もちろん大切ですが、それだけで乗り心地は決まりません。
マットレスのエンジンにあたるのが、身体を支えるコイルです。コイルがどう反応し、どう支え、どう戻るかで、寝心地の土台は変わります。
触れた瞬間の感触を整える、内装のような役割。
身体を支え、動きに応える、エンジンやサスペンションのような役割。
高級そうに見える車でも、走りの土台が弱ければ長く快適には乗れません。マットレスも同じです。
寝心地にも、見た目だけではわからない性能があります。
コイル容量を車の排気量のように楽しむ
車には排気量や馬力があります。数字を見ると、その車がどれくらい余裕を持って走れるのか、少し想像できます。
マットレスにも、それに近い考え方があります。ルービックJPでは、コイルの量や設計を、寝心地の余裕として考えています。
コイル容量とは、身体を支えるための力の余裕です。コイルの数、線径、コイル高、巻き数、圧縮率が組み合わさることで、支える力が生まれます。
支える点の細かさ。
支える力の強さ。
沈み込みを受け止める余裕。
ただ数字が大きければ良いという話ではありません。軽快に走る車、ゆったり走る車、力強く走る車があるように、マットレスにも作りたい寝心地があります。
あなたの寝室は何馬力か。そう考えると、マットレス選びは少し楽しくなります。
ルービックJPがたどり着いた、マットレス作りの基本
ルービックJPのマットレス作りには、ひとつの基本があります。それが「コイルは厚く、詰め物は薄く」という考え方です。
これは、ただ硬いマットレスを作るという意味ではありません。表面のふんわり感だけに頼らず、身体を支える主役をコイルに置くという考え方です。
詰め物は、身体への当たりを整えるために必要です。ただし、厚く重ねすぎると、へたりや蒸れ、寝返りのしにくさにつながることがあります。
一方で、コイルは寝心地の土台です。耐久性のあるコイルで身体を支え、詰め物は必要な分だけ使う。そのバランスが、長く変わりにくい寝心地につながります。
身体を支える力、反発力、耐久性を作ります。
表面の感触を整えながら、コイルの動きを活かします。
見た目のボリュームだけを追いかけると、中で何が身体を支えているのかが見えにくくなります。
本当に大切なのは、厚みそのものではなく、その厚みが何のために使われているかです。

































