快眠コラム

マットレスのコイルは何が違う?素材・線径・巻き数・配列を解説

マットレスの中に入っているコイルを見て、「どれも同じでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。
外からは見えにくい部分ですが、コイルには素材、線の太さ、巻き数、高さ、形状、配列などの違いがあります。これらの組み合わせによって、身体の支え方や沈み込み方、反発力は変わります。

結論からいえば、同じポケットコイルマットレスでも、コイルの設計が違えば寝心地も同じではありません。ただし、寝心地はコイルだけで決まるものではなく、ウレタンや綿などの詰め物、側生地、キルティングを含めた全体の設計で決まります。

コイルは素材や形状によって特性が変わる

マットレスに使われるコイルには、主に次のような設計要素があります。

  • 素材:コイルの強度や耐久性に関係する
  • 線径:コイルの硬さや反発力に関係する
  • 巻き数:荷重がかかったときの動き方に関係する
  • 高さ:沈み込み幅や反応の仕方に関係する
  • 形状:荷重に対する沈み方や支え方に関係する
  • 配列・配置:身体を支える範囲や反応の細かさに関係する

一般的に、線が太くなるほどコイルは硬くなる傾向があります。しかし、線径だけで硬さや性能が決まるわけではありません。素材、巻き数、高さ、形状などとの組み合わせによって、実際の反応は変わります。

巻き数やコイル数についても、多ければ多いほど高性能とは限りません。ひとつの数値だけではなく、マットレス全体としてどのように設計されているかを見ることが大切です。

コイルだけで寝心地が決まるわけではない

コイルは、身体を下から支えるマットレスの土台となる部分です。一方、身体に直接触れる感触には、コイルの上に重ねられたウレタンや綿、側生地、キルティングなども影響します。

寝心地に関する研究でも、マットレスの満足度には、沈み込み、弾力性、硬さ、あたたかさ、幅など、複数の要素が関係すると報告されています。
そのため、次のように役割を分けて考えると分かりやすくなります。

  • コイル:身体を支え、沈み込みや反発力を調整する
  • 詰め物:身体への当たり方や表面の柔らかさを調整する
  • 側生地・キルティング:肌触りやフィット感に影響する
  • コイル設計は重要ですが、それだけでマットレスの良し悪しを判断することはできません。

ポケットコイルの設計で支え方が変わる

ポケットコイルは、ひとつずつ袋に包まれたコイルが、それぞれ独立して動く構造です。身体の形や荷重に合わせてコイルが個別に反応しやすいことが特徴です。
同じポケットコイルでも、線径、巻き数、高さ、形状、配列が異なれば、沈み込み方や身体の支え方は変わります。

例えば、腰やお尻など荷重がかかりやすい部分の支え方を調整したり、コイルの配置を変えて反応の違いをつくったりする設計もあります。ただし、硬く支えればよいわけでも、柔らかく沈ませればよいわけでもありません。体格や寝姿勢に合わせて、身体を無理なく支えられるバランスが重要です。

コイルマットレスを選ぶときの確認ポイント

コイルマットレスを選ぶときは、「コイル数が多い」「線が太い」といった一つの数値だけで判断しないようにしましょう。
商品情報では、次のような点を確認します。

  • コイルの種類
  • 使用している線材
  • 線径やコイルの高さ
  • コイルの形状や配列
  • 詰め物の素材と厚み
  • 耐久性に関する試験の有無
  • 保証期間と保証内容

実際に試せる場合は、仰向けと横向きの両方で寝てみて、腰やお尻が沈み込みすぎないか、肩に強い圧迫感がないか、無理なく寝返りができるかを確認しましょう。
スペックは比較材料になりますが、最終的には身体との相性を確認することが大切です。

コイルからマットレス全体を設計する

ルービックJPは、コイルメーカー・マットレスメーカーとして、コイルの企画、設計、製造からマットレス全体の組み立てまで行っています。

目指す寝心地や使用目的に応じて、コイルの素材、線径、巻き数、高さ、形状、配列を組み合わせ、さらに詰め物や側生地とのバランスを調整します。

見た目が似ているマットレスでも、中に使われているコイルや全体の構造は同じとは限りません。コイルの種類だけではなく、どのような考え方で設計されているかを知ることも、マットレス選びの大切な判断材料です。

エビデンス・根拠資料

厚生労働省「よく眠るために必要な寝具の条件」
J-STAGE「マットレスの寝心地に関する要因分析」
ISO「マットレスの機能特性に関する試験方法」

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