昭和の時代とは生活環境が大きく変わり、現代では仕事や家庭に加えて、スマートフォンやSNSから絶えず情報が入ってきます。忙しい日々の中で、「何もしない時間を過ごすことに罪悪感がある」という方もいるのではないでしょうか。
そのような背景から注目されているのが、「ベッドロッティング」と「セラピューティック・レイジネス」です。
どちらも意識的に休むことを大切にする考え方ですが、ベッドロッティングはベッドの上で過ごす行動、セラピューティック・レイジネスは予定や生産性からあえて離れる、より広い考え方を指します。ただし、どちらも医学的な治療法ではなく、長くベッドで過ごすほど休養効果が高まるわけではありません。
ベッドロッティングとは?
ベッドロッティングとは、休息を目的として、意図的にベッドの上で長い時間を過ごすことです。
必ずしも眠るわけではなく、横になりながら読書や動画鑑賞をしたり、何もせずに過ごしたりします。
- 疲れを感じたときに、ベッドの上でゆっくり過ごす
- 眠らずに、身体を横たえてリラックスする
- 予定を入れず、自分のための休息時間を確保する
「ロッティング(rotting)」は「腐る」という意味ですが、ここではベッドから動かずに過ごす様子を表した言葉です。
忙しさから一度離れ、休む時間を意識的につくるきっかけとして捉えられています。
セラピューティック・レイジネスとは?
セラピューティック・レイジネスとは、予定や行動を詰め込まず、あえて「何もしない時間」をつくるという考え方です。
- 仕事や家事などの責任から一時的に離れる
- 生産性を求めず、何もしない時間を過ごす
- 休むことへの罪悪感を手放す
ベッドで過ごすことに限らず、ソファでくつろぐ、静かに音楽を聴くなど、自分にとって負担の少ない方法で休むことも含まれます。
「セラピューティック」という言葉が使われていますが、医療上の治療を意味するものではありません。休息を肯定的に捉えるライフスタイル上の表現です。
2つの違いは「場所」と「考え方」
| 比較項目 | ベッドロッティング | セラピューティック・レイジネス |
|---|---|---|
| 中心となる行動 | ベッドの上で長く過ごす | あえて予定や行動を減らす |
| 過ごす場所 | 主にベッドや寝室 | ベッド、ソファなど場所を問わない |
| 重視すること | 身体を横たえて休むこと | 生産性や義務から離れること |
| 共通点 | 意識的に休息時間を確保する | 意識的に休息時間を確保する |
どちらが優れているというものではなく、自分の疲れ方や生活環境に合わせて、無理なく休むための考え方です。
長時間ベッドで過ごせば、よく休めるとは限らない
意識的に休むことは大切ですが、一日中ベッドで過ごす習慣を勧めるものではありません。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、身体が必要とする睡眠時間以上に寝床で長く過ごすと、寝つきに時間がかかる、途中で目が覚める、熟眠感が減るなど、睡眠の質が低下する可能性が示されています。
ベッドで休む場合も時間を決め、普段の起床・就寝時間を大きく崩さないことが大切です。休んだ後は、体調に合わせて身体を動かし、活動と休息のバランスを整えましょう。
良質な休息を支える寝室環境
ベッドロッティングやセラピューティック・レイジネスをきっかけに、意識して休む時間をつくることは、忙しい毎日を見直す一つの方法です。
ただし、良質な休息や睡眠は、マットレスだけで決まるものではありません。寝室の明るさや音、温度、生活習慣に加えて、身体を無理なく支え、自然に寝返りができる寝具を選ぶことも大切です。
ルービックJPは、眠るときも身体を休めるときも、心地よく過ごせるマットレスづくりを目指しています。休むことを怠けと考えず、自分に必要な休息と睡眠の時間を大切にしてみてください。
エビデンス・根拠資料
厚生労働省「休養・こころの健康」
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
WHO「身体活動及び座位行動に関するガイドライン」




















